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2014-05-29 14:00

エコ

近畿大学とイオンが産学連携包括協定を締結

バイオコークス
バイオコークスで循環型農業
近畿大学とイオン株式会社の連結子会社で直営農場の運営管理を担うイオンアグリ創造は5月20日、産学連携包括協定を締結したと発表した。

同協定締結は、安全・安心かつ新鮮でおいしい野菜を低価格で安定供給するため、近畿大学バイオコークス研究所内農地にて実証実験を共同で行い、循環型農業を研究・実践することで、持続可能な農業を確立することを目的としている。

また、バイオコークスのコスト面でのメリット、およびCO2削減の具体的なメリットを検証し、広くバイオコークスの普及を目指すとともに、イオンアグリ創造の従業員など、就農人材の育成を推進する。

バイオコークスとは、近畿大学理工学部の井田民男准教授によって開発された新しいバイオマス固形燃料であり、光合成由来の植物性廃棄物から保有するエネルギーの損失が殆どなく製品化されるため、バイオマスエネルギーの有効利用と石炭コークス代替として期待されている。

(画像はニュースリリースより)

ハウスの暖房の燃料に
今後は、6月上旬から循環型農業の確立に向け、同農場で発生した野菜の残渣など有機性残渣の活用について産学連携で研究・実践し、近畿大学、イオンアグリ創造が共同でイオンアグリ創造の社員および地域の新規就農希望者の農場実習や作物栽培に関する研修を行う。

9月からはバイオコークスを燃料に用いたハウス加温栽培について、同農地でトマトの栽培を通じた実証実験を行う。

両者は今後の展開として、近畿大学バイオコークス研究所が所有する農地で栽培された野菜をイオン店舗で試験販売し、市場調査研究を行うことや、近畿大学附属農場における近畿大学農学部等との共同研究を計画している。

さらに、イオン店舗で発生した食品残渣を原料とするバイオコークスを製造し、イオン直営農場で冬季間にハウスの暖房の燃料として利用した野菜栽培を行い、環境への配慮と低コストな野菜栽培の両立の実現も視野に入れている。


外部リンク

イオン ニュースリリース
http://www.aeon.info/news/2014_1/
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