2014-06-02 12:00
エコ
大成建設が有機EL照明パネルを使用したオフィス向けデスクライトをZEB実証棟に導入

実証を開始
大成建設、三菱重工業、岡村製作所は5月28日、有機EL照明パネルを使用したオフィス向けデスクライトを共同開発し、大成建設が横浜市戸塚区の技術センター「ZEB実証棟」へ全面導入すると発表した。このデスクライトはやわらかい光を広範囲に提供するものであり、照明全体のエネルギーを削減しつつ、快適なデスクワークを実現する新しい照明環境を実現させる。
3社は同製品の技術センター「ZEB実証棟」への導入を通して、新しい室内環境の実現に向けた実証を進めていく。
(画像はプレスリリースより)
天井照明の照度を抑制
今回開発された「有機EL照明パネルを使用したオフィス向けデスクライト」は、三菱重工業のグループ会社であるLumiotecが製造する世界最高水準の性能を持つ有機EL照明パネルを使用したもので、このパネルは既に量産を開始しているインライン式量産成膜装置により製造されている。大成建設が提供した明るさ感と省エネを両立させる新しい室内照明のコンセプトと仕様に基づき、オフィスでの実使用条件を十分に満足しスリムさを活かしたデザインとして岡村製作所により設計・製造された。
この3社による共同開発の結果、同製品は現時点でオフィス等での実使用に必要な明るさと寿命、演色性を兼ね備え、オフィス空間全体のエネルギーを最小化する室内照明環境を実現した。
照明はオフィスの消費エネルギーの約2割を占めることから、政府が2020年の新築公共建築物での実現を目指しているZEB達成のためには、この削減が課題のひとつとして注目されている。
また、省エネを目指した多くの照明計画では、デスクライトを活用し天井照明の照度を抑制することでエネルギー削減を行っている。
この計画では光源の強さによる眩しさ感や手暗がりが問題とされていたが、今回の実証では有機ELデスクライトを自然光・天井照明・間接照明と統合的にデザインし、"省エネルギー効果" "眩しさ感の低減" "室内空間全体の明るさ感" について照明システム全体の実証・評価を行っていく。
外部リンク
大成建設 プレスリリース
http://www.taisei.co.jp/about_us/
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