2014-06-07 18:00
エコ
楽天エナジー 宿泊データと消費電力から分析する電力需給予測システムを構築で合意

宿泊データと消費電力を結びつけた電力需給予測システムを構築
楽天株式会社(以下楽天)は同社の楽天エナジーにて、株式会社クリップス(以下クリップス)および、新電力会社の株式会社グローバルエンジニアリング(以下グローバル)で、宿泊予約データを使用し電力を消費する会社間にて相互関係に基づく電力需給予測システムを構築することで合意した。この統合システムは、同様に旅館・ホテルの予約を必要とするサービスである楽天GORAや楽天ウェディングの顧客層への適用も視野に入れられている。新電力会社参入のリスクを下げるシステムとして
今回の取り組みで目標とされている統合内容は、現在経済産業省総合資源エネルギー調査会基本政策分科会電力システム改革小委員会制度設計ワーキンググループで議論されている30分実同時同量から計画値同時同量への制度変更を見据えている。その上で、クリップスの保有する前日の宿泊データおよびキャンセルデータに基づいて、電力需給予測の精度を向上させ電力調達の効率化を図り、新電力会社の参入リスクを少なくするものである。
システム構築の下地
もともと3社間では、すでにシステム構築の下地が構成されており、クリップスは楽天トラベル契約施設に対し、初期費用や月額利用料のかからないクラウド型サイトコントローラー「ねっぱん!」にて、複数の予約サイトでの客室在庫や予約管理を一元化するシステムを組み立てていた。そしてグローバルは楽天エナジーと連携し、2013年12月1日より楽天トラベル施設向けにエネルギーデータの詳細分析に基づく電子マネジメントサービスを行っていたのである。
今回の3社合意では、今回グローバルが新たに確保予定の九州エリアでの再生可能エネルギー電源を活用して、同サービスを拡大するという目標に加え、新電力会社の経営上の大きなリスクである貿易収支の不均衡を低減したいという考えがある。
楽天経済圏における再生可能エネルギーの活用を目指し
今回構築予定のシステムは、収支不均衡量低減にあわせて特に再生可能エネルギー電源を有する事業社のニーズが高いART(代替的リスク移転)などを活用してリスクを軽減することについても検討がされている。このシステムは今後楽天経済圏における再生可能エネルギー活用を促進するためのものともされている。
外部リンク
楽天株式会社 プレスリリース
http://corp.rakuten.co.jp/news/press/2014/0603_01.html
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