2014-06-19 13:00
エコ
大成建設がエネルギー75%削減の空調システムを開発、ZEB実証棟に導入

省エネと快適性両立
大成建設は6月13日、大幅な省エネルギーと快適性を両立する「超省エネ型タスク・アンビエント空調システム」を開発し、技術センターに建設する「ZEB実証棟」へ導入すると発表した。今回開発した空調システムは、ZEB実証棟全体での試算で他の空調負荷削減技術の効果も含めて、一般のビルの約75%の空調エネルギーを削減する見込みである。
ZEB実証棟では、省エネや再生可能エネルギーによって年間の消費エネルギーゼロを目指す「ZEB」実現へ向けた取り組みが進められており、有機薄膜太陽電池を用いた発電ができる外壁ユニットや、有機EL照明パネルを使用したオフィス向けデスクライトが導入され、横浜市によるデマンドレスポンス実証が行われている。
効率的にコントロール
オフィスビル全体の消費エネルギーに占める空調消費エネルギーの割合は、約4割と言われ、この削減こそがZEB実現への必達課題となっている。このため同社は、人が作業している領域である「タスク」と、その周辺の空間領域である「アンビエント」とを別の仕組みで空調し、全体を効率的かつ快適にコントロールする空調システムを開発した。
温度・湿度の調整が可能なパーソナル空調ユニットと、自動開閉のパーソナル吹出口から構成される「タスク空調」は、在籍状況を自動的に検出し、人がいる領域のみ吹出口が自動で開き、適切な外気導入量を制御する。
一方、天井コンクリートスラブに埋め込んだ配管に冷水を循環させることで部屋全体を放射空調する「アンビエント空調」は、EB実証棟内に設置する燃料電池の排熱温水の熱エネルギーを利用して冷房し、排熱温水をそのまま循環させ、暖房とすることもできる。
外部リンク
大成建設 プレスリリース
http://www.taisei.co.jp/about_us/
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