エネクトニュース

経済産業省が2010年4月より推進しており、一般社団法人新エネルギー導入促進協議会（NEPC）が取りまとめる「次世代エネルギー・社会システム実証事業」を補完する事業として設定された「次世代エネルギー技術実証」がある。そのプロジェクトにこのたびトヨタ自動車株式会社が中部電力株式会社・東邦ガス株式会社と共同で応募していた「工場廃熱や発電電力を工業団地や地域で共有・有効活用するエネルギーシステム構築」の取り組みが補助対象として選定された。

これまでトヨタは「次世代エネルギー・社会システム実証事業」として「豊田市低炭素社会システム実証プロジェクト」に取り組んできていた。

それにくわえて「次世代エネルギー技術実証事業」のもと、地域の低炭素化と経済性向上による競争力強化、制御技術によるエネルギーセキュリティ向上を目的として愛知県豊田市内のトヨタ工場と周辺の中規模工場を包含し、産官学の検討体勢で推進していく。

具体的な取り組みは次のようになっている。

・工業団地内の効率的な熱共有システムの導入に関する技術実証
・地域内のエネルギー付加状況に対応した排熱回収発電（熱電可変）の技術実証
・地域内の電力供給調整（ピークカット）と、電力需給状況および最適制御の見える化実証
・国内外の工業団地への展開を視野に入れたマスタープラン策定
（トヨタ自動車株式会社ニュースリリースより引用）

なお今回決定した2014年内の実証事業開始に向けてシステムの構築および、国内外への展開に向けた調査・検討を進めていくとしている。

外部リンク

トヨタ自動車株式会社　プレスリリース
http://newsroom.toyota.co.jp/jp/detail/3396815/