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2014-08-27 08:00

太陽光発電

ミシガン大、透明フィルムタイプの太陽電池を開発

ミシガン州立大学
将来的には建物やモバイル機器を覆うことも可能か
アメリカ・ミシガン州立大学の化学エンジニアチームが、新しいタイプの太陽電池パネルを開発した。

(画像:ミシガン大学ニュースより)

発表されたのは、窓ガラスにも貼れ、光を遮らない太陽電池フィルム。透明な素材でできており、建物やモバイル機器などの表面を隠さずに使用できる。

過去にもこのようなマテリアルを使用した太陽電池の開発があった。しかし、結果は思わしくなかった。発電率は低く、素材にも色がついていた。

化学エンジニアチームは、
それは非常にカラフルで、ディスコのようだった。そのような色のついたガラスの環境で仕事をしたい人はいない。(ミシガン大学ニュースより)

と語っている。

実用化に向けて変換効率5%をめざす
チームは、発光する層自体を透明にするための開発を続けた。発光性の有機塩の持つ特性を操作し、近赤外線エネルギーを吸収。発光させた光をパネルへ導き、電気エネルギーに変換する。

新型パネルの変換効率はわずか1%。不透明な太陽電池の効率は最高12%となっており、実用的とは言えない。

しかし、このパネルが実用化されれば、建物全体をパネルで覆うことも考えられる。タブレットやスマートフォンなど、モバイル機器の表面に貼ることもできる。チームでは将来的に5%をめざし、開発を進めるという。


外部リンク

ミシガン州立大学
http://www.msu.edu/

ミシガン州立大学/ニュース
http://msutoday.msu.edu/news
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