2014-09-03 23:00
エコ
国内初の試み サツマイモ発電を霧島酒造が開始

芋焼酎の残渣物であるサツマイモにて発電を行う
霧島酒造株式会社は、このたび芋焼酎の製造過程で生じる残渣物を使用したバイオマス発電である“サツマイモ発電”を開始すると発表した。(画像はプレスリリースより)この事業は2012年7月より「再生利用エネルギー固定買取制度」が開始されたことに基づき、バイオマス発電システムによって発電した電力は全て九州電力株式会社に売電するという事業となっている。
なおこれは2014年9月より開始されている。年間の発電量は400万kWh(一般家庭約1,000世帯分の年間使用料に相当する)である。
2006年よりバイオマス資源のリサイクル事業を行ってきた
芋焼酎は焼酎の2倍の芋くずや焼酎粕が排出されるのにくわえ、水分が95%含まれているということもあり、霧島酒造は2006年には既に焼酎粕をバイオマス資源として利用するリサイクル事業を開始していた。これは、2012年にリサイクルプラントの増設を行ったことで、霧島酒造の施設は国内最大級の焼酎粕リサイクルプラントとなった。そして増加するバイオガスの有効利用をしてきた中で、焼酎製造工程の蒸気ボイラー熱源へと用途が拡大されて、さらに今回の“サツマイモ発電”となった。
なお、サツマイモによる発電事業は国内では初めてとなり、かつ本格焼酎メーカーとしては国内最大規模の発電量である。
会社の成長および地域の活性化を目指して
霧島酒造は、今後リサイクル事業を推進していき、発電事業によって資源の持続的な利用を目指すと同時に、環境への負荷を増やすことなく、会社の成長および地域の活性化を実現するとしている。外部リンク
霧島酒造 新着情報
https://www.kirishima.co.jp/news/2014-08-29/
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