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2013-10-09 18:00

エコ

兼松がフィリピンで54MWの風力発電所新設と送電用海底電力ケーブル敷設を受注

風力発電
海底2.985kmにケーブルを敷設
兼松は10月3日、フィリピン独立発電事業者Trans Asia Renewable Energy Corporationから総出力54MWのサンロレンソ風力発電所のフルターンキー契約、及び同風力発電所で発電した電力を送電する海底電力ケーブルの敷設・埋設工事込み納入契約を受注したと発表した。

兼松は地熱・太陽光発電設備など合わせて10件、約530MWの受注実績を持ち、再生可能エネルギービジネスに積極的に取り組んでおり、同事業の受注総額は100億円超で、工期は16ヶ月、2014年末に完工を予定している。

風力発電建設は、風力タービンメーカーが請負工事一式を取り仕切ることが一般的だが、兼松の再生可能エネルギー発電設備とフィリピンにおける納入実績がTarec及びGamesaにより評価・信頼され受注に至った。

(画像はプレスリリースより)

長期的な市場拡大に期待
Trans Asia Renewable Energy Corporatioはフィリピン・コングロマリットであるPHINMAグループの再生可能エネルギー発電事業会社。

同発電所における主機である風力タービン、発電機はスペインGamesa Eolica, S.L. Unipersonalが製造・納入・据え付けし、フィリピン大手建設会社Sta. Clara International Corporation率いるコンソーシアムが設計・土木工事・電気設備の納入・据え付け工事を請け負う。

海底電力ケーブルについては、日本J-Power Systems製138kV 2.985kmをギマラス島から海を隔てた西方にある消費地パナイ島の間の海底に敷設する。

フィリピンでは、固定価格買取り制度を2010年に公布しており、2012年7月に再生可能エネルギー電力料金を総電力量760MW(同国の発電設備容量全体の約7%)に対して設定導入している。

同国は政策として積極的に輸入エネルギーを代替する自国再生可能エネルギーの普及を促進していることから、今後、長期的な市場拡大が期待される。


外部リンク

兼松│プレスリリース
http://www.kanematsu.co.jp/
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