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2013-10-27 19:00

エコ

住友林業、バイオマス発電会社と木質燃料チップ製造会社を設立

バイオマス
発電規模50MW
住友林業と住友共同電力は10月22日、共同出資でバイオマス発電会社および木質燃料チップ製造会社を設立すると発表した。

両社は未利用の林地残材や間伐材等を利用したバイオマス発電会社「紋別バイオマス発電」と、発電所に供給する燃料チップを製造する「オホーツクバイオエナジー」の2社を合弁で設立し、北海道紋別市においてバイオマス発電事業を開始する。

バイオマス発電施設は、紋別市の所有する紋別港埠頭内の工業用地に建設され、長期安定的に電力を供給する。

材料は発電所に隣接して設置する燃料チップ製造会社から供給される他、地域の他社チップ工場から購入する木質チップや、ヤシの実のうち、パーム油として使われない殻の部分を輸入し、補助燃料として一部石炭を利用する。

発電施設では、オホーツク周辺地域から集荷される林地残材や間伐材を主燃料とし、地域の林産業関係者や自治体からの協力を得ることで、林業と発電事業が連係した仕組みの構築を図る。



林地残材を活用
住友林業と住友共電は、国内初の都市型バイオマス発電所である川崎バイオマス発電所を、2008年4月に設立している。

川崎バイオマス発電所では、建築廃材等を使った発電事業によって、エネルギーの地産地消を行いながら、資源の有効活用に積極的に取り組んでいる。

木質バイオマス発電事業は、木質資源の活用により森林の価値を高め、雇用の創出によって地域の活性化にも繋がるため、住友林業は同事業における社会的意義の大きさに注目している。

バイオマス発電は太陽光や風力のように天候に左右されずに安定した電力を供給できるという利点を持ち、2012年7月に導入された再生可能エネルギーの固定価格買取制度によって、これまで未利用だった林地残材を活用したバイオマス発電事業の事業化が可能になった。

これを受けて住友林業は、社有林が立地し、地元の行政や林産業関係者との間に幅広いネットワークを有する北海道紋別地区において、事業を行うことを決定した。

発電所の建設は来年9月を予定しており、運転開始は2016年を目指している。


外部リンク

住友林業│ニュースリリース
http://sfc.jp/information/news/
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