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2013-12-25 14:00

太陽光発電

地球の全エネルギーを月から!海外も注目する清水建設のルナリング構想

ルナリング
月を一周する太陽電池「ソーラーベルト」
清水建設は地球のエネルギー問題を解決する未来構想「ルナリング」を提唱、12月14日まで開かれた「エコプロダクツ2013」へ展示した。(画像はウェブサイトより)

月を一周する太陽電池の帯、ソーラーベルトを構築、得られた電力をマイクロ波とレーザーで地球に送信することで、地球全体のエネルギーをまかなうという壮大な計画だ。

天候に左右されない24時間連続発電
月は常に同じ方向を地球に向けている。この地球指向面にマイクロ波アンテナを設置し、月の裏側からは送電線でつなぐ。天候に左右されないのはもちろん、24時間常に地球へエネルギーを送れるしくみだ。

建築資材は月で現地調達
月の砂、レゴリスにはガラスの粒子、岩の破片、鉄粉が含まれている。酸化物の還元により酸素や水を作ることができ、原理的にはシリコンからは太陽電池、砂からはコンクリート、セラミックスを製造可能だ。

人工衛星を使った宇宙太陽光発電ではその資材すべてを地球から送らなければならなかったが、月の資源が使えれば計画の実現性は高まる。

2035年、建設開始
ロードマップは以下の通り。
・2010年~マイクロ波による電力伝送、月探査ロボットの開発
・2020年 静止軌道上からの電送実証、国際月面基地の建設
・2030年 基本設計と工事計画、施工シミュレーション
・2035年 建設開始

これから入社する若者がリーダーとなり、プロジェクトを動かしていく世代となる。就活スタートのこの時期に、宣伝効果も見込めそうだ。

海外の反応は?
この構想に対し、海外では日本の技術に期待する声がある一方、コストや実現性を案ずる反応も見られる。

いずれにしても興味がつきない分野であり、国境を越えた英知を集め、知恵を出していければすばらしい。

外部リンク

清水建設 ルナリング
http://www.shimz.co.jp/theme/dream/lunaring.html

動画
http://www.shimz.co.jp/theme/dream/movie/luna.html

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