• TOP
  • >
  • その他
  • >
  • 風力による次世代大型帆船の陸上実験開始 東京大学が産学協同で
2014-01-26 19:00

その他

風力による次世代大型帆船の陸上実験開始 東京大学が産学協同で

次世代大型帆船
大型商船に帆を設置 省エネ化推進
東京大学日本郵船などの海運・造船企業グループが、長崎県佐世保市で風力による次世代大型帆船の実験を開始した。

(画像:東京大学大学院新領域創成科学研究科ウェブサイトより)

プロジェクトは、東京大学を中心とする産学共同研究として、2009年に発足。約2年間の研究で、風力による大型帆船の技術的、経済的、法規的な成立性が確認され、燃料消費低減に効果を発揮することなどがわかった。

この結果を受け、研究拠点は同大学大学院新領域創成科学研究科に移行、設計資料やデータを用い、実用化に向けてさらなる研究が続けられる。

追い風で50%まで削減可能?海運業界コストダウンに期待
従来の大型商船は化石燃料を主動力としている。このプロジェクトでは帆を搭載することで風力を主動力とする大型商船を開発し、省エネルギー化を推進することを目的としている。

これによって、高騰する燃料消費が削減され、海運業界全体のコストダウンにつながることが期待されている。

プロジェクトでは、実用化の一例として長さ約220メートルの貨物船を想定した。試算では、高さ50メートル、幅20メートルの強化プラスチック製の帆を4機設置し、北太平洋航路を往復した場合、エンジンと比較して年平均30%の燃料削減が見込めるという。追い風の場合は50%まで削減可能との試算結果もある。


外部リンク

東京大学大学院新領域創成科学研究科
http://www.otpe.k.u-tokyo.ac.jp/

東京大学大学院新領域創成科学研究科/活動紹介
http://www.otpe.k.u-tokyo.ac.jp/project
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • twitter
  • facebook