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2014-02-07 15:00

エコ

東大が藻類の光合成で新しい変換装置を解明

藻類の光合成
新しいエネルギー変換装置を解明
2014年2月4日、東京大学と(独)科学技術振興機構は、藻類の光合成について新しいエネルギー変換装置を解明したと発表しました。

(画像はイメージです)

発表によると、光合成に必要な「アンテナ装置」と「光化学系」について、これら二つの超複合体の単離に初めて成功し、超複合体の形成に必要なタンパク質を発見したと報告しています。

注目されていた「光合成」
光合成とは、太陽の光を使って空気中の二酸化炭素と水からエネルギー元となる炭水化物を作る反応で、クリーンで持続可能なエネルギーの仕組みとして注目されてきました。

光合成には光を必要とする「明反応」と必要としない「暗反応」があり、今回の発表では「明反応」においてエネルギーを集める「アンテナ装置」を果たすタンパク質の複合体と、集めた光エネルギーを化学エネルギーに変換するタンパク質の複合体「光化学系超複合体」が形成する超複合体を初めて単離させました。

今後の可能性
これにより、今まで知ることの出来なかった役割と構造が明らかになり、また、この超複合体の形成に必須のタンパク質性因子も発見されました。

今回の発見をうけて、新しい光合成生物や光合成生産システムが生まれる可能性が広がり、光合成反応の促進が期待されています。

また、現在藻類の光合成研究では、本来の反応の代わりに水素を発生させる研究が盛んに行われており、水素生産への利用もできるのではないかと考えられています。


外部リンク

東京大学・(独)科学技術振興機構のプレスリリース
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=354608&lindID=5
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