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2014-03-24 08:00

太陽光発電

産総研、PIDによる出力低下を抑えたCIGS太陽電池モジュール開発

太陽電池モジュール
メガソーラーで起こるPID
独立行政法人 産業技術総合研究所(以下「産総研」)は、メガソーラーで起こるPIDという劣化現象が起きても出力が劣化しにくいCIGS太陽電池モジュールを開発した。

(画像はプレスリリースより)

試験の結果全く劣化無し
PIDとは、特定の条件下で太陽電池モジュールに高電圧がかかり出力が大幅に低下してしまう現象で、長期間での経年劣化と違い、数ヶ月から数年で起こりうるため近年問題となっている。

産総研は出力低下の原因がカバーガラスから拡散するナトリウムイオンなどであると確認し、封止材をEVAからアイオノマーにすることで劣化を防止した対策モジュールとした。

EVAフィルムを使用した標準モジュールとアイオノマーを使用した対策モジュールで、模擬的にPID現象を起こさせるPID試験(AIST法)を行った結果、標準モジュールは試験14日後に変換効率が約30%まで低下したのに対して、対策モジュールは28日後でも劣化は全く起こらなかった。

産総研では今後、PIDのより詳細なメカニズム解明や、他のPID試験方法での評価、屋外モジュールとの比較、他の対策技術の検討などを行っていく予定とのことだ。


外部リンク

産総研 プレスリリース
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/

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