2014-03-28 11:00
エコ
三菱化学とパイオニア、有機EL照明モジュールの量産出荷を開始

量産ライン完成
三菱化学とパイオニアは3月19日、発光層塗布型の有機EL(エレクトロルミネッセンス)を使った照明モジュールの量産出荷を3月から開始したと発表した。両社は、昨年9月から発光層塗布型の有機EL照明モジュールのサンプル出荷を行っており、同モジュールの量産技術確立に取り組んでいる。
今回、発光層塗布型有機EL照明モジュールの量産ラインが完成したことで、3月から量産出荷を開始した。
同モジュールは、パイオニアの100%子会社であるパイオニアOLEDライティングデバイスが製造し、両社出資のMCパイオニアOLEDライティングが販売を行う。
(画像はニュースリリースより)
原料の利用効率高め
量産出荷を始めた有機EL照明モジュールは回路一体型の白単色型。外形サイズは92.4mm角、発光部76mm角、厚さ4.3mm、重さ42gの電球色タイプ。従来の発光層蒸着成膜タイプと比較して大幅に製造コストを低減した。発光層蒸着成膜は、真空装置内で原料を加熱・蒸発させガス状にして基板上に堆積させるため、原料の利用効率が悪く、真空装置の大型化という課題から基板を大きく出来ないという問題を抱えていた。
今回、量産技術の確立に成功した発光層塗布型は、原料を溶かし込んだ溶液を塗布して基板上に堆積させることから、原料の利用効率がよく、真空状態が不要になって製造装置を大型化することが可能になった。
外部リンク
三菱化学│ニュースリリース
http://www.m-kagaku.co.jp/newsreleases/
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