2014-03-23 05:00
エコ
コニカミノルタが世界初、有機EL照明パネル量産に向け甲府に工場建設

2014年秋より量産開始
コニカミノルタは3月18日、山梨県中央市にあるコニカミノルタ甲府サイト内に樹脂基板フレキシブル有機EL照明パネルの量産工場を建設すると発表した。同社は世界最高発光効率の白色有機EL照明パネルの開発に成功し、3月10日には、この白色有機EL照明パネルが発光効率131lm/W(発光面積15平方センチメートル)を達成したと発表している。
今回の工場建設は、2014年度から有機EL照明事業を本格的に展開するためのもので、2014年夏に竣工し、2014年秋には量産を開始する予定だ。
ロール・ツー・ロール方式を導入
同工場では、生産性に優れるロール・ツー・ロール方式を導入し、白色および調色機能付の樹脂基板フレキシブル有機EL照明パネルを量産する。同社はかねてから、有機EL照明とその材料についての研究開発を進めており、事業化に向け積極的にマーケティング活動を行ってきた。
2010年からNEDOが実施する「次世代高効率・高品質照明の基盤技術開発」プロジェクトの委託先の一つとして選ばれ、昨年10月に開催されたアジア最大級の最先端IT・エレクトロニクス総合展CEATEC JAPAN 2013には、発光効率103lm/Wを実現した有機EL照明パネルを出展し、先駆的な開発成果が注目を集めている。
紙のように薄く軽い樹脂基板フレキシブル有機EL照明パネルは、軽く、曲がる、割れにくいといった特徴を持っている。
同社が行ってきたマーケティング活動によれば、一般照明や建築分野に加え、電気機器や自動車などへの採用も働きかけることで、利用者に新たな価値をもたらすことができるとの結論に至ったことで、今回、工場の建設が決定した。
外部リンク
コニカミノルタ│ニュースリリース
http://www.konicaminolta.jp/about/
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