2014-04-04 09:00
エコ
JAXA,観測衛星「いぶき」で全地球のメタン濃度を推定

世界初かつ唯一の温室効果ガス観測衛星
宇宙航空研究開発機構は3月27日、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」の観測データをもとに、全球の月別・地域別の正味のメタン収支(消失と放出の総量)を推定したと発表した。(画像はプレスリリースより)
東南アジア域や、南米及びアフリカの南亜熱帯地域でメタンの放出がよりはっきりするなど、「いぶき」観測濃度データの有用性が明らかになっている。
二酸化炭素とメタンは2大温室効果ガス
メタンの発生源は多岐にわたるうえ、全球に広く分布する。発生源強度も時間・空間的に不均一なため、正味のメタン収支の時空間分布を広域で定量的に把握するには、地上観測点では不十分であった。本研究では地上観測データと「いぶき」による観測データを統合し、平成21年6月から平成23年5月までの24ヶ月分の、地球を43分割した地域における月別のメタン正味収支を推定した。
今後地球温暖化が進むと、シベリアの凍土融解や大規模な森林火災などによりメタンがより多く放出されることが懸念されており、メタン濃度と収支量の変化を監視する必要が高まっている。
本研究のデータは公募研究に参加している関係研究者間で共有され、海外の研究機関ともその妥当性を確認、本年夏に一般公開を予定している。
外部リンク
宇宙航空研究開発機構(JAXA)プレスリリース
http://www.jaxa.jp/
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