2014-04-02 09:00
蓄電池
燃料電池の伝導性を5倍に!JAIST,新設計手法を実証
高効率化・低コスト化に道
北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)は3月25日、燃料電池材料の心臓部にあたる水素イオン交換膜の高性能化に成功したと発表した。(画像はプレスリリースより)
マテリアルサイエンス研究科の長尾 祐樹 准教授と名古屋大学ベンチャービジネスラボラトリーの永野 修作 准教授らの共同研究で、成果は英国王立化学会(RSC)の「Journal of Materials Chemistry A」で近く公開される。
ポリマーの配向性を利用
現在広く利用されている水素イオン交換膜、Nafionは、疎水性の部分と親水性の部分の組み合わせを調整している。これまで多くの研究が行われてきたが、合成が複雑になるため製造コストが高騰してしまう問題があった。本研究はポリマーの分子配向をそろえる新しいアプローチで、配向の難しいアモルファス物質であるNafionに代わり、結晶性を持つポリイミドを用い、水素イオン伝導性を5倍に高めることに成功した。ポリマーの配向性を利用し分子の方向を揃え、水素イオンが流れる道を揃えたことがポイントだ。
この成果は将来エネファームや燃料電池自動車など、環境にやさしい燃料電池への応用が期待される。
外部リンク
北陸先端科学技術大学院大学 プレスリリース
http://www.jaist.ac.jp/
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