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2014-03-31 09:00

蓄電池

充電3倍速!新電解液を東大、京大が開発

東京大学
濃い液体が秘める新機能
東京大学大学院工学系研究科の山田裕貴助教と山田淳夫教授のグループは3月24日、リチウムイオン電池の急速充電、高電圧作動を可能にする新規な電解液を開発したと発表した。

(画像はプレスリリースより)

本研究は京都大学の袖山慶太郎特定研究員、独立行政法人物質・材料研究機構の館山佳尚グループリーダーらとの共同で行われた。リチウムイオン電池を従来の3分の1以下という短時間で急速充電できる技術で、電気自動車やスマートグリッドへの応用が期待される。

スパコン「京」でメカニズムを解明
発表のポイントは3つ。
(1)リチウムイオン電池の急速充電、高電圧作動を可能にする新規な電解液を開発し、スーパーコンピュータ「京」を用いて作動メカニズムを解明した。
(2)この電解液は、超高濃度のリチウムイオンを含む“濃い液体”であり、「高濃度=反応が遅く電解液に適さない」という通説を覆した。
(3)この電解液を応用することで、従来の3分の1以下の時間での急速充電や電気自動車等への実用に耐えうる高電圧で作動するリチウムイオン電池が実現可能となる。
(プレスリリースより引用)

省エネルギー社会の実現にとって、エネルギーを蓄え、必要なときに取り出せる二次電池は必要不可欠な技術だ。リチウムイオン電池は誕生から20年以上にわたり、電極やパッキング技術などで数々の改良が行われてきたが、電解液材料自体はほぼ同じものが使われており、今回の発明は抜本的な革新として期待が集まっている。


外部リンク

東京大学 プレスリリース
http://www.t.u-tokyo.ac.jp/
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