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2014-04-09 09:00

蓄電池

摩擦ゼロで大容量蓄電!超電導フライホイール用マグネット

フライホイール
2トン超の円盤を磁力浮上
公益財団法人鉄道総合技術研究所と古河電気工業株式会社は3月10日、高温超電導線材を用いた大型フライホイール用の高温超電導マグネットの開発に世界で初めて成功したと発表した。

(画像はプレスリリースより)

独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構の「安全・低コスト大規模蓄電システム技術開発」プロジェクトの一環として、本研究にあたってはクボテック株式会社、株式会社ミラプロ、山梨県企業局も参加している。

劣化しない電池の実現
フライホイール蓄電システムは、装置の内部にある大型の円盤(フライホイール)を、太陽光発電等の余剰電力を使って回転させることで蓄電し、曇天により発電量が減少した際に、その減少分を補填するように発電する。

これまでの蓄電システムとしては、原子力発電所と組み合わせる揚水発電所が古くからあるが、今後増設は難しい。またリチウムイオン電池などの電気化学作用には繰り返し回数の制限がある。

フライホイール蓄電システムは物理的エネルギーを電気に変換するため、劣化のない「電池」として用途は幅広く、例えば鉄道システムの電力有効利用などにも役立つ。今回は超電導となる温度を従来の20K(マイナス253℃)から50K(マイナス223℃)まで高めたことで冷却コストを削減、実用化に一歩近づいた。

平成27年に山梨県米倉山において新たに建設するメガソーラーとの連系試験を開始する予定だ。


外部リンク

公益財団法人鉄道総合技術研究所 プレスリリース
http://www.rtri.or.jp/press/2014/20140310.html
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