2015-05-29 13:00
太陽光発電
理研など、塗って作れる有機薄膜太陽電池で変換効率10%を達成

高効率化を達成
理化学研究所、北陸先端科学技術大学院大学、高輝度光科学研究センター、科学技術振興機構の4社の共同研究チームは5月26日、半導体ポリマーを塗布して作る有機薄膜太陽電池(OPV)のエネルギー変換効率を、10%まで向上させることに成功したと発表した。また、研究チームは変換効率の向上には、半導体ポリマーの分子配向に合った構造のOPVを作製することが重要であることを明らかにした。
15%達成に期待
有機薄膜太陽は大面積化が可能で、低コストで環境負荷が少ないプロセスで製作でき、現在普及しているシリコン太陽電池にはない特徴を持つ次世代太陽電池として注目されている。研究チームは以前開発した結晶性の高い半導体ポリマーを発電層に用いたOPV素子を改善することで、従来6%程度であった変換効率を10%まで向上させることに成功し、効率向上の方法も解明した。
この研究によって、半導体ポリマーを改良することで、実用化の目安とされる変換効率15%達成に向けた研究が加速すると期待される。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
理化学研究所 プレスリリース
http://www.riken.jp/pr/press/2015/20150526_1/
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