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2010-02-15 12:00

その他

「ヤトロファ」バイオディーゼル支援拡大へ、ダイムラー

eco
食糧と競合なしで現地支援
ダイムラーAGはバイオディーゼル原料となるヤトロファ栽培プロジェクトを南インドで開始、100haの土地へ植えつけたことを発表した。

ダイムラーはかねてよりこの植物が秘めている可能性に着目、1年以上前からバイエルクロップサイエンス社と提携してヤトロファの持続的な栽培法の開発に取り組んできた。
バイエルクロップサイエンス社はヤトロファの害虫防除方法及び製品を販売、また農民を指導するスタッフの指導にも当っているという。



今回のプロジェクトに当たってはドイツ投資開発会社からの支援を得ダイムラーが担保提供、種子購入保証を行う。
農民は苗の購入から栽培を行い4年後に初回収穫、5年目以降に返済可能となるという仕組みのようだ。
返済された資金は新たに栽培に参入する農民への融資に充当、村に利益をもたらす経済サイクルが生まれ、不測の事態により収穫不可能となった場合でも、農民が経済的に追い詰められることが避けられるという。

ヤトロファが秘めた可能性
ヤトロファ燃料を使用したメルセデスベンツによる実証試験において優れた成果が得られている他、化石由来のディーゼル燃料と比較しても環境面でのメリットは大きい。

ヤトロファは痩せた土地でも育つことから、森林伐採や食糧用食物を淘汰して侵食していくことは起きにくい。
種子には毒性があるため食用にはなり得ず、害虫被害も少なく、しかも育てやすいのだという。



しばらく前に起こったとうもろこし等の食物価格の高騰も、食用であることにその原因の一端があったことを思えば、ヤトロファにはそうした心配は無用のようだ。

日本でもヤトロファのエネルギーとしての可能性を探る動きもあるようだが、観葉植物としても親しまれている。
大きな可能性を秘めたヤトロファは、どう未来に育っていくのだろう。

                  (編集部 環境草紙)

メルセデス・ベンツジャパン
プレスリリース
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