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2014-12-09 11:00

エコ

温室効果ガス観測専用衛星で計測した大都市等の人為起源排出量データを発表

いぶき
環境省・NIES・JAXAの共同開発である人工衛星データを発表
平成21年1月23日に打ち上げされ、観測を続けている環境省、(独)国立環境省研究所(NIES)及び(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)が共同で開発した、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)のデータで、温室効果ガスによる大都市等における二酸化炭層観測データと人為起源排出量の関係が、平成26年12月4日に発表された。
世界初の温室効果ガス観測専用の衛星
この衛星は世界初の温室効果ガス観測専用の衛星であり、二酸化炭素とメタンの濃度を全球で均一に観測し、その吸収・排出量の推定精度を高めることを主目的にしており、さらに炭素循環の将来予測の高精度化への貢献も目的としている。

現在この衛星データを生かした形で、平成29年打ち上げ予定の「いぶき後継機」(GOSAT-2)へ応用を加えて開発がすすめられている。

3年半・大都市等と周辺で取得されたデータから判明したこと
今回取得されたデータは平成21年6月から平成24年12月までの3年半に大都市等とその周辺で観測された「いぶき」からのデータだが、世界の大都市等においてその周辺よりも二酸化炭素濃度が高い傾向が見られた。

さらにその濃度差は、化石燃料消費量データから算出した濃度差との間に正の相関関係が見られることから「いぶき」は大都市等における化石燃料消費による二酸化炭素濃度の上昇を捉えている可能性が高いといえる。

そのため今回、衛星で二酸化炭素濃度を観測することが、化石燃料による温室効果ガス排出(インベントリ)の監視ツールとして有効利用できることがわかった。


外部リンク

環境省 報道発表資料 プレスリリース
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=18987

環境省 添付資料 
http://www.env.go.jp/
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