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2015-04-20 11:00

蓄電池

鉄道総研等、超伝導フライホイール蓄電システムの実証機が完成

超伝導フライホイール蓄電システム
世界最大級の超伝導フライホール蓄電システム
4月15日、公益財団法人鉄道総合技術研究所古河電機工業株式会社等は、超伝導フライホイール蓄電システムの実証機が完成し、試運転を開始したことを発表した。

このシステムでは、装置内部の大型円盤(フライホール)を回転させて電力を貯蔵し、回転力を電力に変換する。劣化しない蓄電池として太陽光発電、風力発電システムなどと組み合わせ、電力供給を安定させることが可能だ。また、電気鉄道の回生失効対策にも応用できる。

完成した実証機は出力300kW、蓄電容量100kWh。内蔵したCFRP製のフライホイールは、最高毎分6,000回転で回転する。フライホールは重量4トン、直径2mで、超伝導磁気軸受を導入した蓄電システムとしては世界最大級である。

次世代の大容量蓄電システム開発を目的に
事業は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構の「安全・低コスト大規模蓄電システム技術開発」の助成事業として、次世代の大容量蓄電システムの開発を目的に進められた。鉄道総研、古河電工の他、クボテック株式会社株式会社ミラプロ山梨県企業局が開発に携わっている。

試験運転の結果は、5月27日から産業技術総合研究所つくばセンターで開催される「第91回低温工学・超伝導学会研究発表会」にて発表される。その後、夏には山梨県のメガソーラー発電所との連携試験を開始する予定となっている。

(画像:古河電工ニュースリリースより)


外部リンク

古河電工/ニュースリリース
http://www.furukawa.co.jp
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