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中部電力株式会社と株式会社デンソーは11月27日、HEMSを活用してエコキュートや全館空調の自動制御により、地域における電力の需要／供給のバランスに応じ家庭の電力需要を調整するエネルギーマネジメントシステムを共同開発したと発表した。

中部電力はこれまで、家庭の電力需要を調整する取り組みとして、需要抑制を促す実証試験や電力使用量が多い時間帯に外出を促すサービスを実施しているが、このシステムのように家庭に設置されている機器を自動で制御する取り組みは、これが初めてとなる。

このシステムは、中部電力の需要調整システムとデンソーのHEMS制御用システムを連係することで、中部電力が電力需要を抑えたい時（夏場の電力使用量が多い時間帯など）に、顧客の利便性や快適性を損なわず、家庭の電力需要の自動制御を可能とするもの。

実際運用では、中部電力からデンソーのHEMS制御用システムに電力需要調整の依頼が入ると、家庭に設置されたHEMSからの指令でエコキュートや全館空調を自動で制御し、家庭の電力需要を調整してもらうという。

なおデンソーは、同システムの開発に合わせて、電力需要の調整による湯沸かしの停止によって湯切れが生じないよう、残湯量や日々の使用状況に応じて電力需要調整時間と重ならないよう、湯沸かし時間を変更する制御を組み入れた新型エコキュートを、11月28日から販売開始する。

また、このシステム開発は、両社が豊田市で検討している地域の電力需給を調整するバーチャルパワープラントの取り組みの一つとなるとともに、同システムが生活に与える影響や電力需要の調整を検証する実証試験を、豊田市を含む周辺6市にて来年1月から3月まで行うとしている。

（画像は中部電力の添付資料より）

外部リンク

中部電力株式会社　プレスリリース
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（添付資料）エネルギーマネジメントシステム概要
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