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2018-01-21 01:00
その他
MHPSが大型ガスタービンで水素30%の混焼に成功

水素を燃料とする発電技術開発では中・小型が先行
三菱日立パワーシステムズ(以下「MHPS」)は1月19日、発電用大型ガスタービンの開発において、30%の水素混焼試験に成功したと発表した。水素を利用する発電技術の開発が現在活発に行われているが、日本では小規模火力発電所向けの中・小型ガスタービンの開発が先行している。今回の試験はNEDOの助成事業として、大型ガスタービンでの水素混焼試験を行った。
具体的には、兵庫県高砂市にあるMHPSの燃焼試験設備において、出力70万KW相当の条件で試験を実施した。タービンの入り口温度は1600度、水素混合の割合を体積比で30%とし、窒素酸化物の排出量や燃焼振動などを検証、安定的な燃焼ができることを確認した。
水素の混焼で天然ガスに比べてCO2排出量を削減
天然ガス焚きの大型発電機で、水素をあらかじめ30%混合した天然ガスを燃料として使用することで、発電時のCO2排出量が10%低減された。また、均一な混合燃料を形成することによって、窒素酸化物の排出抑制も可能になった。MHPSが試験した方式では、燃焼器以外では従来の設備がそのまま活用できるので、天然ガス発電所で水素を燃料として導入する際の改造コスト抑制も実現した。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
MHPS リリース
https://www.mhps.com/jp/news/20180119.html
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