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2018-02-08 09:00

その他

チャレナジー、第三者割当増資し定格出力10kWの風力発電機による実証試験開始

タイナビNS
第三者割当増資による資金調達と量産試作実証試験開始
次世代風力発電機「垂直軸型マグナス式風力発電機」を開発する株式会社チャレナジーは2月2日、既存株主のリアルテックファンドと、三井住友海上キャピタル株式会社およびTHK株式会社の新規株主を引受先とした第三者割当増資による資金調達を、1月31日に行ったと発表した。

出資を受けるのは、リアルテックファンド、三井住友海上キャピタル株式会社、THK株式会社の3社で、これによる資金調達総額は、約2.8億円となる。なお、同社が事業会社から出資を受けるのは今回が初めてという。

この資金調達により同社は、2020年に販売開始予定の量産機と同規模となる定格出力10kWの試験機を試作し、量産開発の最終段階として、今年の8月から沖縄県内で同試験機による実証試験を開始する。

また、協力関係にある事業会社等とともに、量産機の普及拡大に向けた技術開発と用途開発等を推進していく予定としている。

強風時でも発電できる特徴
この発電機は、回転する円柱が風を受けたときに発生する「マグナス力」を用いて風車を回すことで発電する垂直軸型の風力発電機で、円柱の回転数を制御することで風車の暴走を抑えることができるため、台風のような強風時でも発電できる特徴がある。

なお同社は、マグナス風車の独自技術に関する流体シミュレーションと風洞実験を2015年に完了し、2016年8月から沖縄県で定格出力1kW程度の試験機によるフィールドテストを開始している。

これにて、自然環境下でも問題なく稼働できることを確認したほか、台風接近時には20~25m/sの風速下で安定稼働と安全停止の双方を実証した。特に、2017年10月の台風22号直撃時には、最大瞬間風速33m/sの暴風域での安定発電に成功している。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

株式会社チャレナジー プレスリリース
https://challenergy.com/news/cat7/00274.html

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