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2017-09-09 22:00

その他

排水から分離回収した油脂をバイオマス発電車で利用

タイナビNS
NEDOら、「フード・グリーン発電システム」を新開発
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」)は9月8日、株式会社ティービーエムと共同で、排水から得られた油脂を利用して発電するバイオマス発電車を開発したと発表した。

飲食店や食品工場は水質汚濁防止のため、排水にグリース・トラップを設置して油脂含有量を一定基準値以下に削減することが義務づけられている。この課程で分離回収されるグリースは全国で年間31万トンにも上ると推定されるが、これまでエネルギー源として未利用だった。

新開発の「フード・グリーン発電システム」を利用して100KVA規模の発電機を搭載した発電車は、今年度中さまざまな自治体のイベントに投入され、電力供給の実証実験が実施される。

排水浄化で得られるグリースの再利用は初めて
これまで食品産業から排出する使用済み植物油をバイオディーゼル燃料としてリサイクルする例はあった。しかし排水浄化プロセスで収集されるグリースは水分含有量が高く不純物が多いなど、資源としての再利用が困難だった。

タイナビNS
ティービーエムは排水浄化で独自の技術を持つ。化学薬品を一切使わず副産物も出さず、回収された動物性油脂から発電用燃料を製造することに成功したという。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

NEDO リリース
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100827.html

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