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2016-08-12 15:00

その他

CO2分離回収プラント、佐賀市で商業利用開始

CO2回収・商品化
ゴミ処理場の排ガスからCO2を分離・商品化
東芝が佐賀市の「清掃工場バイオマス利活用促進事業」に関連して納入したCO2分離回収プラントが、今月26日から商業稼働する予定だと発表した。

同社は2013年から同地の実験プラントで技術検証を続けていたが、このほど商用に移行する見込みが立った。清掃工場での商用利用は世界初だという。

CO2分離回収プラントは、ゴミ焼却過程で発生する排ガスにアルカリ性のアミン水溶液を接触させ、排ガスからCO2を吸収する。この水溶液を加熱精製し、純度の高いCO2を分離回収する。回収されたCO2は藻類の培養や農作物の栽培などに活用でき、佐賀市が事業者に売却する。

今回稼働するプラントからは1日あたり最大10トンのCO2の回収が見込まれており、資源の回収と再利用、地球温暖化抑制に大きく貢献する。

将来はCO2分離回収技術を火力発電プラントにも適用
佐賀市での実験ではCO2分離回収技術の検証のみならず、回収されたCO2を農業で活用できる純度に高める技術の確立、さらに清掃工場での回収コストの評価もなされた。

同様の技術検証は福岡県大牟田市でも行われており、東芝はこれらの研究成果を合わせて、将来的には火力発電プラントへもCO2回収技術の適用を拡大していく方針。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

東芝 リリース
http://www.toshiba.co.jp/about/press/

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