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2018-11-11 01:45

その他

NEDO、ロシア極東に極寒冷地仕様の風力発電機3基が完成し実証運転を開始

タイナビNS
ロシア極東に極寒冷地仕様の風力発電機3基が完成
NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機)は11月8日、ロシア極東に極寒冷地仕様の風力発電機3基を完成させ、風力発電システムの実証運転を開始したと発表した。

また、この実証運転開始に合わせて、11月7日(現地時間)にサハ共和国の首都ヤクーツク市にて、運転開始式を行ったという。

この実証事業は、北極圏にありロシア極東でも特に寒冷なサハ共和国内のティクシ市で行うもので、2019年9月からは、風力発電システムの他にディーゼル発電機、蓄電池などを組み合わせて、再エネ協調システムを導入することとしている。

その後さらに、極寒冷地に適応した電力系統の安定化を実現するエネルギーマネジメントシステム「Polar Microgrid System」を構築し、2019年12月から低コストで安定的なエネルギー供給を目指した本格的な実証を行う予定とのこと。

この実証事業は、2016年5月の日露首脳会談で提示された8項目の「協力プラン」のうち「4.石油、ガス等のエネルギー開発協力、生産能力の拡充」に含まれるものとなり、同システムの効率的な運用により、ディーゼル燃料の使用量を年間約16%削減できると見込んでいる。

モスクワ市で2月に締結した協力覚書(MOC)による
ロシア極東地域は、電力供給をディーゼル発電機に依存する小規模な独立系統地域が多数存在していることから、燃料輸送コストがかかり発電単価が極めて高いものの、政策上から電力系統接続
並みの価格に抑えるための財政負担が大きく、さらにディーゼル発電機の老朽化からエネルギー安定供給に懸念が生じている。

こうした状況からNEDOは、サハ共和国政府およびロシア国営電力会社ルスギドロとの間で、風力発電システムを含むエネルギーインフラ実証事業に関する協力覚書(MOC)を、この2月にモスクワ市で締結したという。

なお、この実施に当たってNEDOは、三井物産株式会社、株式会社東光高岳、株式会社駒井ハルテックの3社を委託先としている。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

NEDO プレスリリース
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101043.html

 
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