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2018-11-15 22:00

その他

NEDO、地熱発電で未利用だった酸性熱水活用を目指す技術開発2テーマを採択

タイナビNS
酸性熱水活用を目指した2件の技術開発テーマを採択
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機(NEDO)は11月6日、地熱発電で未利用だった酸性熱水の活用を目指した2件の技術開発テーマを新たに採択したと発表した。

今年度第1回の公募では、酸性熱水の活用を目指した2テーマが採択されているが、これまで未利用だった酸性熱水の活用を目指した技術開発として、今回新たに2テーマを採択したもの。

採択テーマの一つは、耐腐食性などを高めたタービンの開発を目的とする「酸性熱水を利用した地熱発電システム実現に向けた耐酸性・低付着技術の研究開発」で、富士電機株式会社など3者を委託先として予定する。

もう一つは、酸性環境で使用可能な坑口装置の低コスト化に向けた技術開発を目的とする「未利用地熱エネルギーの活用に向けた坑口装置の研究開発」で、株式会社ティクスIKSを委託予定先としている。

ベースロード電源として地熱発電に大きな期待
この背景として、日本は世界第3位の地熱資源ポテンシャルを有するため、他の再エネ発電とは異なり安定した出力が得られるベースロード電源として、地熱発電に大きな期待が寄せられていることがある。

今年7月に閣議決定された「第5次エネルギー基本計画」でも、2030年までに地熱発電の導入見込量として、最大約155万kWの導入拡大が掲げられている。

なおNEDOは、この技術開発を2018年度から2020年度にかけて実施するとし、国内に存在する地熱資源量2,347万kWの最大30%程度と推定される酸性熱水を地熱発電に活用可能とすることで、地熱発電の導入拡大を目指すとしている。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

NEDO プレスリリース
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101042.html

 
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