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2019-01-25 05:00

その他

東芝ESS、モルディブ共和国向けマイクログリッドシステムを西澤株式会社から受注

タイナビNS
モルディブ共和国向けマイクログリッドシステムを受注
東芝エネルギーシステムズ株式会社(東芝ESS)は1月22日、モルディブ共和国のアドゥ環礁向けマイクログリッドシステムを、西澤株式会社から受注したと発表した。

このシステムは、μEMS(マイクログリッド用エネルギー・マネジメントシステム)と蓄電池システム(1MW)から構成されるもので、FENAKA(モルディブ上下水道電力会社)に納入後、2020年に運転を開始する予定となっている。

また同システムは、T.T. Network Infrastructure Japan株式会社(東芝ESSと東京電力ホールディングス株式会社の合弁会社)が、実現可能性調査により経済合理性を確認したことを踏まえ、今案件に提案したという。

μEMSは、気象予報に基づき太陽光発電システムの発電量と電力需要を予測し、ディーゼル発電所の最適な運転計画を作成して電力系統を運用するとともに、太陽光発電システムの出力変動を蓄電池で最適に制御することで、ディーゼル発電機の使用燃料削減を行い二酸化炭素排出削減に貢献するものとなる。

なお同蓄電池システムには、長寿命で安全性が高い東芝グループ製リチウムイオン二次電池「SCiB」を適用することになっている。

地球温暖化による海面上昇の危機に直面しているモルディブでは、主にディーゼル発電機により電力が供給されているが、同国の電力向け燃料費負担軽減と低炭素社会構築を目的に、二酸化炭素排出削減のため太陽光発電設備の導入を推進している。

太陽光発電による出力変動対策として同システム導入
同システムの設置場所となるアドゥ市のヒタドゥ島でも、2017年に太陽光発電設備が導入されたが、電力系統が独立し、より効率的な太陽光発電を運用するためには、系統の安定化が必要なことから、太陽光発電による出力変動対策として同システムが導入されることになったとのこと。

なお同案件は、モルディブの約160島に太陽光発電とディーゼル発電のハイブリッド・システムを導入するプロジェクトの一環として、アジア開発銀行が欧州投資銀行およびイスラム開発銀行との協調により無償資金と融資を供与したという。

またこれは、日本の環境省が優れた低炭素技術の普及推進を目的として、アジア開発銀行に設置している二国間クレジット制度日本基金(JF JCM)を活用した第一号案件になるとのこと。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

東芝エネルギーシステムズ株式会社 プレスリリース
https://www.toshiba-energy.com/info/info2019_0122.htm

 
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