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2019-01-29 11:00
その他
NTN、大型風力発電装置の状態監視システムの国内設置数が200台に迫る

大型風力発電装置異常を早期検出する状態監視システム
NTN株式会社は1月28日、大型風力発電装置の異常兆候を早期検出する状態監視システム「Wind Doctor」の普及拡大が加速し、2018年11月時点での国内設置数は200台に迫ると報じた。通常の風力発電装置は、タワー(約80m)とその上部に設置されたナセル(主軸・増速機・発電機と制御ユニットなどの駆動装置を内蔵)、回転ブレード、ブレード根元の連結ハブで構成されている。
「Wind Doctor」は、この駆動系の軸受と歯車周辺のハウジングに取り付けたセンサからデータを収集・蓄積・解析し異常兆候を把握して不具合部位を特定するもので、この情報から早期交換などメンテナンスをタイムリーに実施できるため、大きな故障の未然防止が可能となり、設備の安定稼動につながることとなる。
同システムは、2012年に発売が開始され、以来、IoTを活用した稼動状況の情報提供サービスのひとつとして多くの実績を重ねてきていて、これによる異常検出の例では、2016年秋に北海道の風車で増速機の異常を検出している。
この際、風力発電業者がファイバースコープによる点検をして損傷を確認したことから、発電出力を抑制しながら運転を継続、この間に補修部品や重機の手配調整と作業環境整備などを進め、風力が弱まる夏場に増速機の交換作業を短期間で行うことで、発電機会の逸失を最小限に留めることに貢献したという。
さらに同システムは、収集したデータをクラウドサーバで管理しており、同社が無償提供する遠隔監視分析ソフト(モニタリングクライアント)を用いて、豊富な解析機能を含め同社だけでなく発電事業者側でも情報共有ができるとのこと。
1台購入で1台を無償提供する「1+1導入キャンペーン」
また同社は、NEDOスマートメンテナンス技術研究開発に参画して、風力発電の故障予知技術高度化に取り組み、この成果から設備停止時間を大幅に短縮し、風力発電の設備利用率を21%から23%に向上できることを確認している。なお同社では現在、創業100周年を記念し、「Wind Doctor」を1台購入するともう1台を無償提供する「1+1導入キャンペーン」を実施していて、期限の2019年3月までに購入予約をすると、導入計画が2019年3月以降の場合でもキャンペーンの適用が可能になるとしている。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
NTN株式会社 プレスリリース
https://www.ntn.co.jp/japan/news/press/news
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