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2019-03-20 09:00

その他

テラドローン、自律飛行実現による風力発電向けサービスを国内で開始

タイナビNS
自律飛行を活用しブレード点検を簡素化
テラドローン株式会社は3月19日、ドローンによる風力発電向けブレード点検サービスを開始したと発表した。

これまで、風力発電機のブレード点検を行うには、重機やロープを使った点検が現在の主流となっているが、重機は立地条件によっては使用できず、またロープ点検は高所作業をするための特別な資格が必要となる。

これに対し、同社が今回提供開始するドローンサービスでは、立地条件や資格有無に関わらず目視点検が可能となるもので、これにより大幅な時間短縮、安全性の向上、点検クオリティの向上に繋がることが期待されるという。

このシステムでは、DJI製ドローンに取りつけたアタッチメントからのレーザー照射で自己位置の推定を行うことにより自律飛行を実現していて、マニュアル操作による点検で生じていた、操作ミスによるブレードへの衝突などの突発的な事故の確率を低減し、安全な点検を可能にしている。

また撮影した画像は、専用ソフトウェアを介してクラウド上で管理ができ、AIによる画像処理により、表面の損傷度合いの分類ができるようになっている。

誰でも安全にドローン点検が可能に
なお、同社のドローン点検サービスでの具体的なメリットとしては、これまでの重機点検やロープ点検では1日2機の点検が限界だったが、このサービスを使用すると、ブレード1枚当たり約8分で点検が完了するため、約7~8機/日の点検が可能になる。

また、ドローンの使用で作業員が高所に登らずに済み、安全に点検することができるほか、自律飛行が行えるため人的操作ミスが生じず、誤ってブレードに衝突する危険はほとんどないという。このため、専門スキルや資格がなくても、約1週間の訓練で、誰でも安全にドローン点検ができることとなる。

さらに、自律飛行が可能なため近距離での撮影がブレずにでき、平均0.4mm/pixの高画質なレポートが得られる。撮影した画像は、専用ソフトを介してクラウド上で管理でき、AIによる画像処理で表面の損傷度合いを分類することができるほか、撮影した画像の拡大もでき、ミリ単位の傷を見ることも可能としている。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

テラドローン株式会社 プレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/

 
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