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2018-02-16 01:00

その他

NEDOの事業で三菱電機が世界初の新技術を検証

タイナビNS
変換器の電力ロスを大幅に低減、小型・軽量化に成功
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」)は2月14日、同機構の委託事業において、三菱電機が世界で初めてSic(炭化ケイ素)の特性を生かした、3.3kVのパワー半導体モジュールを適用した変換器セルの技術検証を実施したと発表した。

パワーエレクトロニクスは半導体素子を用いた電力変換および電力開閉に関する技術で、電力インフラ、産業機器や家電などさまざまな場所で用いられている。事業では次世代パワーエレクトロニクスの技術開発を目指して、従来のシリコンに代わる新素材の研究を進めてきた。

検証の結果、電力損失が従来のシリコン素材と比較して半減し、冷却装置の小型化も可能になった。あわせて高い周波数でのスイッチングを実現したことでコンデンサーの必要容量を低減し、変換器セルの体積を21%、重量を14%低減することに成功した。

洋上発電など長距離・大容量送電の高効率化に貢献
検証された変換器セルはモジュラー・マルチレベル変換器で用いられ、多数を直列接続して高電圧直流(HVDC)変換器を構成する。

新技術は洋上風力発電など長距離かつ大容量送電の高効率化を実現し、洋上プラットフォームにおける設備の省スペース化にも貢献する。

三菱電機は今後さらに耐電圧6.5kVのモジュールの技術開発を推進し、2020年代後半の実用化を目指す方針だ。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

NEDO リリース
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100919.html

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