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2018-05-24 20:00

その他

NEDOら、熱電変換効率約2倍の新素材を開発

タイナビNS
未利用の廃熱を電力に転換、CO2削減に貢献
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」)は5月22日、熱電変換技術において、素材の新形成法を確立したと発表した。この研究はNEDOと産業技術総合研究所、未利用熱エネルギー革新的活用技術研究組合(TherMAT)が共同で行った。

一次エネルギーには現在でも未利用のまま廃棄されている部分が多く、省エネとCO2排出削減にとって重要な課題となっている。そのため廃熱を回収して電力に転換する技術の開発には、大きな期待が寄せられている。

テルル化鉛(PbTe)はこれまで有力な熱電変換材料として注目されてきたが、今回の研究ではそれにゲルマニウムを添加してナノ構造を形成、従来の1.9倍の熱電変換性能を実現した。ナノ構造には電流をよく通し熱を逃がさない性質があることが知られている。

自動車、工場など幅広い分野で応用が可能に
熱電変換技術では高い変換効率が達成されていないため、これまでは応用分野が宇宙開発などに限られていた。しかし変換効率が向上すれば自動車、工場など幅広い分野での応用が可能になる。

タイナビNS
NEDOは今後ナノ形成技術をさらに向上させ、より優れた熱電交換材料の開発を進めていく方針だ。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

NEDO リリース
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100953.html

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