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2018-05-19 20:00

その他

水素エンジンの実験で最高の熱効率を達成

タイナビNS
窒素酸化物も後処理なしで規制値以下に抑制
産業技術総合研究所(以下「産総研」)は5月18日、岡山大学、東京都市大学、および早稲田大学らとの共同研究で、水素エンジンの新たな燃焼方式を確立し、世界初の高熱効率で窒素酸化物排出量の低いエンジンを開発したと発表した。

水素は燃焼特性が優れ、未来の基幹エネルギーの1つとして高い期待が寄せられている。しかし水素エンジンは天然ガスエンジンに較べて熱効率が低く、高負荷で運転する際に多くの窒素酸化物が生成される課題があった。

今回の研究では小型の試験用エンジンを用いて熱効率54%を達成、天然ガスを燃料とする世界最高の大型エンジンを凌駕する性能を記録した。その際の窒素酸化物排出量は、大都市圏の自治体による規制値の1/10以下だった。

大型発電用や船舶用エンジンにも使用可能
今回の研究には川崎重工業、海上技術安全研究所、および前川製作所も協力し、新開発の燃焼技術が大型発電用や船舶用のエンジンにも使用できることが確認された。

タイナビNS
この技術を用いると現在発電用エンジンに用いられている天然ガスなどを水素と置換することが可能になり、国内で年間500万トンのCO2排出量削減が可能になるという。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

産総研 リリース
http://www.aist.go.jp/

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