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2018-05-19 06:00

その他

小田急、電車の回生電力の貯蔵装置を導入

タイナビNS
走行時の省エネと安全運行を同時に実現
小田急電鉄株式会社(以下「小田急」)は5月17日、東京都渋谷区にある同社の上原変電所に「回生電力貯蔵装置」を導入すると発表した。

回生電力とは電車が減速するときに、モーターを発電機として作用させることで生み出される電力だ。小田急では2017年度末の時点で、98.8%の編成にこれを活用する「回生ブレーキ」を採用している。発生した電力は架線に戻して、他の電車のエネルギーにするなど、再利用が可能になる。

新設の貯蔵装置には日立製作所製造のリチウムイオン電池を利用、5月19日の初電から運転開始する。変電所で一時的に貯蔵された電力の再利用によって省エネ、また回生ブレーキ力の安定化によって、車両停止位置の精度向上につながることも期待されている。

停電の際は、列車を最寄りの駅まで移動
貯蔵装置には電車から発生する回生電力の有効活用と、停電時における電車への電力供給という二つの目的がある。大規模停電の際、駅間に停車した列車を最寄りの駅まで移動させることを想定している。

タイナビNS
小田急は今後、装置の検証試験を行うとともに、安全性のさらなる向上や、駅や鉄道施設のもたらす環境負荷の軽減などにも取り組んでいく方針だ。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

小田急 リリース
https://www.odakyu.jp/ 

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