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2018-06-09 20:00

その他

バージ型浮体で、今秋にも洋上風力発電の実証へ

タイナビNS
水深50m以下の海域では浮体式の経済性に軍配
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」)は6月8日、日立造船に委託して建造中であった、浮体式洋上発電システムのバージ型浮体が完成したと発表した。

洋上で風力発電を行うには、海底に基礎を設置する「着床式」と海に浮かせる「浮体式」の2種類がある。水深が50mまでの海域では浮体式の方が経済性が高いことが知られており、日本では浮体式の導入可能な海域が約5倍あるとされている。

近年、発電出力2MW~7WMクラスの浮体式洋上風力発電の実証が開始され、技術的な検証が始まった。浮体式ではこれまでセミサブ型が一般的で、経済産業省の福島沖での実証にも採用されている。

低コスト化に向けた先進的な技術確立へ
日立造船の堺工場で完成した「ひびき」は鋼製のバージ型浮体構造物で、喫水が約7.5m。セミサブ型に較べて小型かつ軽量、洋上風力発電の低コスト化への期待を背負っている。

タイナビNS
「ひびき」は北九州港で3MWの風車を搭載されて実証機となり、この夏北九州港響灘地区から約15キロの海域に設置される見込みだ。発電システムの実証運転は今秋頃開始される予定となっている。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

NEDO リリース
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100970.html

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