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2018-06-08 16:00

その他

富士クリーン、国内初の縦型乾式メタン発酵施設を備えたバイオマスプラントを完成

タイナビNS
国内初のバイオマスプラントを自社敷地内に完成
株式会社富士クリーンは6月7日、NEDOプロジェクトにて国内初となる縦型乾式メタン発酵施設を備えたバイオマスプラントを、香川県綾川町の自社敷地内に完成させたと発表した。

この施設は、国内初となる縦型乾式メタン発酵施設のほか、同じく国内初導入の廃棄物からバイオマスを高効率で分別・回収する装置(高効率選別装置)などの前処理設備やバイオガス化設備、ガスエンジンなどのエネルギー変換設備を組み合わせたバイオマスプラントとなる。

同施設では、近隣地域における生活ごみなどの一般廃棄物のほか、食品残渣や家畜糞尿・下水汚泥・紙ごみなど多様な産業廃棄物を73トン/日規模で受け入れ、国内最大の3,000m3メタン発酵槽で約9,500Nm3/日のバイオガスを生成、同社内に熱電併給することでエネルギーを有効活用する。

また、ガス生成過程で排出される発酵残渣は、既設焼却施設の補助燃料として利用する。これまで埋め立て処分していた高熱量廃棄物と残渣と混合焼却することで、埋め立て処分量が減ることから処分場の延命化につながるほか、焼却炉燃料を削減できるという。

実証運転を2018年10月から開始
同社は2015年4月から約1年間、混合系バイオマスによる乾式メタン発酵技術を適用したバイオマスエネルギー地域自立システムの事業性評価を、地域の企業・行政と協力して実施してきた。

その後、2016年8月から実証フェーズに移行し、システムの設計や必要となる設備などの検討を進めてきている。

今後は、試運転を行ってから実証運転を2018年10月から開始し、廃棄物の資源化や温室効果ガス削減など、環境負荷低減を実現する地域に根ざしたバイオマスエネルギーシステムの構築を目指す。

また周辺地域に対しても、雇用の創出、産業の活性化、環境教育の推進など、地域の社会インフラサービスの充実に貢献することを目指すとしている。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

NEDOと株式会社富士クリーンによるプレスリリース
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100967.html

 
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