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2018-08-12 06:00

その他

NEDOなど、次世代浮体式洋上風力発電システムの実証機を完成

タイナビNS
バージ型浮体に風車を搭載した実証機を完成
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と丸紅株式会社などのコンソーシアムは8月10日、日本初のバージ型浮体に風車を搭載した次世代「浮体式洋上風力発電システム」の実証機を完成させたと発表した。

この実証機には、水深50メートルほどの浅い海域でも設置できる小型のバージ型浮体を採用するほか、コンパクトな2枚羽風車を搭載している。

今後は、北九州市沖15km、水深50mの設置海域まで実証機を曳航して係留後、電力ケーブルを接続して試験運転を行い、今秋から2021年度までの予定で実証運転を開始する。

なお、発電した電力は九州電力株式会社の系統に接続する予定となっている。

浮体式は水深50m~100mの範囲でコスト競争力
日本近海で導入できる洋上風力発電には、海底に基礎を設置する「着床式」と、基礎を海に浮かべる「浮体式」とがあり、着床式に比べて浮体式は導入可能面積が約5倍あることから、水深50m~100mの範囲で着床式よりコスト競争力のある浮体式の開発が課題となっていた。

このためNEDOは、この水深で適用できる低コストの次世代浮体式洋上風力発電システムの実証研究を2014年度から開始し、実証海域の選定とともに浮体の設計・製造などを行い、2018年6月にバージ型と呼ばれる小型浮体を製作した。

そしてこのほど、NEDOとコンソーシアムが、このバージ型浮体にコンパクトな2枚羽風車を搭載した日本初のバージ型浮体式洋上風力発電システムの実証機を完成させたという。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

NEDO プレスリリース
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101008.html

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