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2018-09-11 19:00

その他

出光興産、タイでバイオディーゼル燃料の品質改良技術支援を実施

タイナビNS
タイでバイオディーゼル燃料の品質改良技術支援を実施
出光興産株式会社は9月6日、タイ政府が推進するバイオディーゼル高配合化プロジェクトへの技術支援を行い、改良試作品の連続生産に成功するとともに、同プロジェクトでパーム椰子由来のバイオディーゼル燃料混合比率を10%とした実車テストを、この9月から行うことになったと発表した。

同プロジェクトは2017年10月に、同社とタイ国立金属材料研究所(MTEC)およびグローバルグリーンケミカル社(GGC)の3者間にて、バイオディーゼル高配合化の技術協力に関する契約を締結していて、この契約に基づき同社は、部分水添技術の実証設備に関する設計・運転等の技術支援を行っている。

なお同社は、環境社会への貢献とともに、豊富なバイオマス資源を有する東南アジアでのビジネス機会創出を目的としている。

またタイ政府は、エネルギー自給率の向上と再エネ導入推進のため、バイオディーゼル配合率を現行の7%から10%に引き上げることを目標としている。

しかしバイオディーゼル使用には、金属腐食やオイル劣化のほか、フィルター詰まり等の酸化安定性に起因する問題があり、目標達成にはバイオディーゼルの品質改良が必要となっていた。

部分水添技術(H-FAME)の実証設備連続運転に成功
そこで同社は、これらの問題を解決するため、国立研究開発法人産業技術総合研究所が日本で開発した基本技術を活用、タイでのプロジェクトメンバーと連携して酸化安定性を改善する部分水添技術(H-FAME)の実証設備連続運転に成功した。

今後の実車テストでは、ピックアップトラック8台を使ってエンジン等への影響を確認するとのこと。

また同社は、この結果から当該技術の商業化検討を行い、東南アジアにおける再エネとしてのバイオ燃料普及に向け、積極的に取り組んでいくとしている。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

出光興産株式会社 プレスリリース
http://www.idemitsu.co.jp/company/news/

 
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