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2010-02-25 12:00
その他
エコに聖域なし!泡のちからでCo2削減、日本郵船・三菱重工

泡の力の実証実験開始!
日本郵船と三菱重工は、海上輸送段階でのCo2削減を目指して共同開発した「空気潤滑システム」の実証実験を開始する。これにより約10%のCo2削減効果を見込んでいる。「空気潤滑システム」は船底に空気を送り込むことによって海水との摩擦抵抗を減らそうというもので、これを商船へ搭載し恒久運営するのは世界初の試みだという。
搭載されるのは2010年竣工予定の、日之出郵船モジュール船。従来モジュール船は全長200m未満が主流であるのを大型化し、効率面も見直すのと同時に、シミュレーターを搭載して操作性能等も検証していく予定だ。
モジュール船は大型船でありながら喫水が浅く、水圧が比較的小さいという特徴から、「船底に空気を送る際の電力が小さい」こと、船底が平で幅広いために「泡を船底に滞留させやすい」などの理由から、今般の実証対象に選ばれた模様だ。
Co2削減に死角、聖域なし!
今回の実験によって検証されるのは1、燃費削減効果
1、様々な条件下での泡の動き
1、送り込む空気の量と効果の関係
1、Co2削減効果
これらの点。

実証に使用されるのは3月竣工予定の「YAMATAI」(邪馬台)、11月竣工予定の「YAMATO」(大和)の2船。
世界的規模でのCo2削減が急がれる中、海上からの聖域なき削減も一歩前進となることを期待したい。
尚同プロジェクトは国交省からの選定を受け、日本海事協会及び日本財団による支援を受けている。
(編集部 環境草紙)
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