2010-03-06 14:15
エコ
愛知万博が原点だった~バンクーバ五輪のエコな選手村

選手村は愛知万博カナダ館にかかわたロジャー氏の設計
バンクーバー冬季オリンピックが閉幕したが、今回のバンクーバー五輪は、環境への配慮など、エコ目線からも注目されるオリンピックだった。その中でも、特に注目されたのが、バンクーバ市内につくられた選手村。日本の選手からも、選手村の快適さがつたわるコメントがあり、エコロジーで快適な選手村の様子がうかがえた。
その選手村の設計で中心的な役割を果たしたのが、ニュージーランド生まれでカナダ在住のロジャー・ベイリーさん(65)。ベイルーさんは、2005年に愛知県で開かれた愛・地球博(愛知万博)でカナダ館の建設にかかわった。
ベイリーさんは、万博会場には開幕前後に計8回足を運び、リサイクルが徹底した会場に驚いたという。
「愛知での経験が、環境という視点が建物の設計においても欠かせないと考えるようになった私の原点」
と語る。
愛知万博のメッセージが、バンクーバー五輪に引き継がれる
選手村の屋上には、屋上庭園として木々が植えられ、庭園の灌漑に使用される水は降り注ぐ雨水を貯水し使用。汚水が持つ熱エネルギーを使い、暖房、温水を供給できるシステムをつくるなど、環境への負荷を軽減するため数多くの工夫を設計に取り入れた。
環境への負荷を軽減する具体的な技術やアイデアを万博会場で得たわけではないというが、
「多くの人が環境への意識を高めたのが愛知万博。私は建物の設計で、地球に責任を持つという志を得た」
とベイリーさんは振り返る。
愛知万博のメッセージが、バンクーバオリンピックへ引き継がれ、環境に配慮した選手村になった。
外部リンク
バンクーバー五輪大会オフィシャルサイト
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