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2010-03-01 12:00

その他

洋上風車市場参入、英と覚書締結 三菱重工

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日本メーカーとしては初めて
三菱重工の欧州原動機拠点であるMPSE(Mitsubishi Power Systems Europe, Ltd)は洋上風車事業に関して英国政府と覚書を締結、ビジネス・イノベーション省(BIS)より最大3000万ポンド(約42億円)の補助金を受けて同プロジェクトに取り組んでいく。

これに先立って、MPSEは同国エネルギー・気候変動省より同設備開発のために81万ポンドの助成を受けることが決定している。また日本メーカーが洋上風車市場に参入するのは、今回のMPSEのケースが初めてとなる。



将来的には洋上風車の製造拠点も
同社によれば、このプロジェクトは3つの構成を持つ。
 1、5000-7000kw級の実証機の製作及び試験。
 1、英国に同先端技術センターを設置、技術開発に取り組む。
 1、大型複合材タービンブレードの設計開発、関連技術開発。

同社はこれを機に英国と密接なパートナーシップを築くと共に、将来的には同国に製造拠点を設けることも視野に入れているという。

洋上風車
三菱重工によれば、洋上風車の利点として「風の乱れが少なく、状況が良い」「景観への影響が少なく、敷地などの制限もない」などが上げられる。デメリットとしては、地上ではないための基礎・メンテナンスなどのコストアップ、鳥問題などだ。

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現在、同市場ではVestas、Siemensでほとんどのシェアを占めており、同社の健闘と次世代洋上風車開発分野、技術革新も含めて健全な競争市場の発展を期待したい。

                  (編集部 環境草紙)

三菱重工業株式会社
プレスリリース
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