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2010-03-31 15:00

その他

レアアース回収の合弁設立調印、住友商事㈱

eco
電気・ハイブリッド自動車に不可欠!
住友商事株式会社はカザフスタン共和国におけるレアアース回収事業について検討してきたが、国営原子力公社カザトムプロムと同事業のための合弁会社を設立、調印を行ったと発表した。

同社は昨年から同地での事業検討を進めてきており、今回の調印はレアメタルを含めたレアアース獲得へ向けた貴重な第一歩と言える。レアアースは現在、中国が世界の90%程度を生産しており、同国経済が伸張を続ける中、輸入が細ってきていた。
今回の調印は貴重な資源の安定的な確保につながり得るもので、
両国政府の支援も得ているという。

同地のレアアースには電気自動車のモーター等に欠かせないディスプロシウムやネオジムが豊富に含有されているといい、加速する環境性能追及の点からも重要な資源だ。
同社は生産体制の確立を急ぐ他、将来的には高付加価値品の生産も視野に入れているという。



概要
合弁会社 Summit Atom Rare Earth Company(SARECO)
持分比率 カザトムプロム51%、住友商事49%

カザトムプロム傘下ウルバ治金工場設備を利用し、ウラン鉱山残渣からレアアース混合物を回収、2010年に年間3000tの分離品生産体制を目指す。

同国内には露天で掘られたウラン鉱山が大量に存在しており、同社はこの残渣の調査を進めていた。
既存鉱山から回収することにより、生産開始までの期間が短い、環境負荷が低い、コスト低減などのメリットがあるという。

                 (編集部 環境草紙)


外部リンク

住友商事株式会社
http://www.sumitomocorp.co.jp/
ニュースリリース
http://www.sumitomocorp.co.jp/news/2010/20100324_181530.html
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