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2010-04-20 19:30

その他

アイスランド噴火 電力供給は約20%を地熱利用

アイスランド
エイヤフィヤットラヨークトル氷河で噴火
アイスランド南部、エイヤフィヤットラヨークトル氷河(Eyjafjallajokull)で14日に起きた火山噴火の影響で、欧州各国の空港が閉鎖、日本からの飛行機も欠航が相次ぎ、欧州のみならず世界各国で大きな打撃を受けている。では、現地アイルランドはどのような状態なのか。
農作物は大打撃だが市民の生活は平常
アイスランドの被災地は、市民の避難が進んでいて、人的被害は多くない様子。被害は洪水による道路、橋などのインフラや火山灰の影響で農作物が多く被害にあい、経済的打撃も大きいようだ。ただ、市民の日常生活はほぼ平常どおりに進んでいる模様。

火山灰が噴火によって大気中に飛び散り、北ヨーロッパの航空交通の深刻な混乱を起こしているが、もともとアイスランドでは火山噴火が頻繁に起こっており、今年の3月にも比較的大きな爆発が起きてる。

電力の約20%を地熱から利用するクリーンエネルギーの国
アイスランドは、大西洋中央海嶺が島の中央を貫いている地理上の理由で、火山活動が活発になっている。

大西洋中央海嶺は、大西洋中央部を南北に貫く海嶺。北極海からアイスランドを経て大西洋のほぼ中央を南北に走り、大西洋南部で南西インド洋に伸びる大海嶺。深海底からの高さは約3000m、総延長は約1万8000kmにおよぶ。アイスランドは、島の中央をこの海嶺が貫いていて、このような島は世界でも珍しい。

そのため、電力供給の約20%を地熱からえており、アイルランドの電力事情からも、いかに火山活動が活発かがわかる。そのほかの約80%を水力発電でまかない、火力・原子力発電所は一切無いクリーンエネルギーの国ともいえる。

海嶺とは、コトバンクより知恵蔵2010の解説

両側に急斜面を持ち、細長く連なる海底の大山脈。延長は数百〜2万km。山稜沿いの熱水噴出や、浅い地震の列の存在が海底の生成を証拠立てる大洋中央海嶺(mid‐oceanic ridge)と、それ以外の多様な成因を持つものに分かれる。(小林和男東京大学名誉教授 )


外部リンク

アイスランド政府観光局
http://www.visiticeland.com/

海嶺とは-コトバンク
http://kotobank.jp/word/%E6%B5%B7%E5%B6%BA
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