エネクトニュース

九州電力株式会社は、1月5日、定格出力2,800kWの嘉瀬川発電所の試運転を開始したことを公表した。国土交通省により、佐賀県佐賀市富士町に、嘉瀬川ダムが建設されており、九州電力は、この事業に参画し発電所を新設していた。また、本来は、ダム完成に合わせて営業運転を開始する予定であったが、「節電」を求められている今冬、厳しい電力需給状況を踏まえ、試運転開始に至った。この発電所試運転に至る前、嘉瀬川ダムは、国土交通省において試験湛水中で、現状、九州電力が国土交通省の許可を得ている水位以上であったため、水利使用や、ダム建設事業完了前の貯水を利用するための特定目的ダム法に関する許可を申請し、これを受理され、前年12月23日から１月4日にかけ、負荷遮断試験及び負荷試験等を行い、設備の健全性を確認出来たため、この度の試運転開始となった。試運転は、平常時最高水位となるまで行われ、その後自主検査の後、運用開始に移行する予定とのこと。このような、電力会社の動きを、今後も行なっていって欲しいものだ。

外部リンク

九州電力株式会社
http://www.kyuden.co.jp/press_120105-1.html