2012-02-24 16:00
エコ
植物からCDを作る。最先端ナノテクノロジー

植物からプラスチックを
Actualites環境ニュースによると、ユトレヒト大学およびダウ・ケミカル・カンパニーが植物性物質からプラスチックを作ることに成功したと2月16日に発表した。ナノテクノロジーの最先端を行くこの技術は、化石燃料を使ったプラスチックの代用品として期待されている。食用ではないバイオマスを使用
世界の人口が増大している今、食物を利用するバイオ燃料やバイオマスには批判的な意見が度々寄せられる。この問題点に着目し開発された今回の技術には、成長の早い木や草など食用ではないバイオマスが用いられている。
また食用バイオマスから作られたプラスチックが比較的壊れやすいことに対し、新技術のプラスチックは従来のものと強度にかわりはない。
試験段階
Actualites環境ニュースは、該当技術について、触媒はカーボン・ナノファイバー上に一粒ずつわけて置かれたナノ粒子からなされ、これはバイオマスから生じる合成ガスをエチレンとポリプロピレンへ変換することに非常に有効的である
と説明している。
今回発表された技術は現在のところは試験段階にあり、商品化には数年を要するとみられている。また、新技術により生産されたプラスチックは微生物分解ができないなど、課題も残されている。
しかし、同技術が確立されれば化石燃料からなるプラスチックの代用品となり、医療や電子工学などで使用できることから期待が高まっている。
外部リンク
ユトレヒト大学 ホームページ
http://www.uu.nl/EN/Pages/default.aspx
ダウ・ケミカル・カンパニー
http://www.dow.com/
Actualite環境ニュース
http://www.actualites-news-environnement.com/27961-nanotechnologie-plastique.html
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