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2012-03-09 16:00

太陽光発電

水に浮く「太陽光パネル」が登場 貯水池など有効活用【イタリア】

FTCC
水による冷却効果も
“水に浮く太陽光パネル”、そんなユニークなソーラーパネルが開発された。「Floating Tracking Cooling Concentrator(FTCC)」と名付けられたもので、イタリア・フィレンツェ大学の研究チームが試作品を発表したという。AFP BBNewsが2日、報じた。記事によれば、
水に浮いて太陽光を追いかける(略)世界初の太陽光発電システム

だという。

この「FTCC」は、自然の池や人口の貯水池などを有効活用するために考えられたもの。また、水面に設置するため、太陽光パネルの発熱が抑えられるのも利点だ。環境への負荷も小さいという。

すでにライセンス契約も
記事によれば、フィールド試験中の試作機の発電能力は30kW(20〜30世帯分)だが、完成品の標準仕様は、
集合住宅なら1戸につき3kWを提供できる発電能力

になる。また、建設費用は地上に設置する従来品より20%抑えられるという。

すでに、韓国の企業がライセンス契約を結び、FTCCを設置している。また、イタリアのPetraワイナリーの灌漑用貯水池にも導入されている。灌漑用貯水池では、水の蒸発を抑える効果もあるようだ。

外部リンク

AFP BBNews:水面に花開く新型ソーラーパネル、イタリア大教授が開発
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2862159/8509300

Scienza Industria Technologia:Floating Tracking Cooling Concentrator (FTCC)
http://www.scintec.it/ricerca/energia/ftcE.html
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