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2010-12-11 22:00
その他
単独で光と熱の両方から電力を作れるデバイスが開発

国際会議「IEDM 2010」でも発表
株式会社富士通研究所は9日、単体で光と熱の両方から電力を取り出すことが可能な新技術、ハイブリッド型発電デバイスを開発したことを発表した。この技術の詳細は、国際会議「IEDM 2010 (International Electron Devices Meeting 2010)」でも発表される。※ 画像はプレスリリースより
エネルギーハーベスティング
富士通研究所によれば、この技術は特にエネルギーハーベスティング(環境発電)の分野において活躍が期待できるという。従来までは、光や熱などを組み合わせてエネルギー源とする場合、別々に利用する必要があったが、今回の技術によって、1つの発電デバイスで利用可能となるという。身近な光・振動・電波などによるエネルギーハーベスティングは、電力が相対的に微少であることに加え、常に周囲に存在するものでもないため、24時間365日利用可能なデバイスが求められていた。
さらに、発電量の小ささを克服するために、光と熱、光と振動といった組み合わせでのエネルギー源が必要とされていたが、コストが高くなるという問題点があった。今回の技術はそれらを克服し、比較的安価な有機材料を用いることでコスト削減も可能となるという。
富士通研究所の言葉
同社は新技術の効果について、下記のようなコメントを発表している。これまでは、光で発電する光電池と温度差による熱で発電する熱電素子を別々のデバイスで用意する必要がありました。今回の技術により、1つのデバイスにもかかわらず、従来に比べて光環境と熱環境という2倍の環境で発電可能となります。
編集部 宗近 明
外部リンク
富士通研究所
http://jp.fujitsu.com/group/labs/
富士通研究所プレスリリース:
『光と熱の両方から電力を作り出すハイブリッド型発電デバイスを開発』
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2010/12/9.html
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